NPO法人教育テスト研究センターは、富士ソフト株式会社が開発したプログラミング教材ロボット「Proro」を使った小学校・中学校・高校向けの授業案を開発しました。この授業案の作成にあたっては、以下の先生方のご協力をいただきました。
*田園調布雙葉中学校・高等学校 小林潤一郎 先生
*奈良女子大学附属中等教育学校 二田貴広 先生
*武蔵野大学附属千代田高等学院 安藤昇 先生

Proroの特長

Proroはブロックプログラミングで簡単に動きをプログラムすることができるロボットです。カラーセンサと白黒センサ、さらに対物センサを備えているため、ライントレースの他にも障害物を避けるプログラムや、Proro同士で対戦するロボット相撲を行うこともできます。また、子どもの手のひらに乗る程度の大きさで、脆いパーツなどがない設計になっているため、小学生から高校生までどんな学齢でも活用できます。詳しくは富士ソフト株式会社の製品ページをご覧ください。

授業案の紹介

今回、上述した3名の先生に、小中高あわせて7つの授業案を作成いただきました。これらの授業案を、学校種別・教科ごとにご紹介します。各授業案のタイトルから、プロアンズへのリンクが貼られています。

小学校向け

算数:「平面上や空間内の点の位置の表し方」
小学校4年生向けの算数の授業案です。座標上の点の位置をProroの動く距離と方向で見立てることで、点の位置の表し方の理解を目指します。

中学校向け

技術・家庭:「対物センサとカラーセンサの利用」
技術・家庭:「トライ&エラーでプログラミングスキルを向上させよう」
こちらは中学2年生・3年生向けの技術・家庭の授業案です。対物センサとカラーセンサという2つのセンサを利用するプログラムの作成を通して、計測・制御のシステムの理解を目指します。
2021年に全面実施される中学校の新学習指導要領(技術・家庭)では、「D 情報の技術」の中の「計測・制御のプログラミングによる問題の解決」「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題の解決」の2つの項目でプログラミングが取り上げられていますが、今回の授業案はこの内の前者「計測・制御のプログラミングによる問題の解決」に対応しています。

国語:「プログラミングの論理の理解をすすめよう」
国語:「論理を問う」
この2つは、中学2年生向けの国語の授業案です。作成したプログラムがどう動くのか、ということをクラスメイトに説明する活動を通して、プログラムの論理的な理解を進めます。
中学校では、小学校のように各教科の中でプログラミング教育をすることは新学習指導要領に明記されていませんが、総則では情報活用能力の育成について各所で触れられています。技術・家庭だけでなく、小学校のように各教科でもプログラミングを取り入れることで、情報活用能力の育成につなげることができると思われます。

高校向け

情報:「ロボット制御プログラミング」
情報:「センサの働きとプログラミング」
最後に、高校1年生・2年生向けの情報の授業案です。高校向けのため、生徒にある程度自由な内容で発表させるような内容になっています。

高校では、現行の学習指導要領では選択者が少ない「情報の科学」にのみプログラミングが含まれていましたが、新学習指導要領では必修となる「情報Ⅰ」に含まれることとなります。さまざまな学習の中にプログラミングを取り入れることが必要となってくるかと思いますので、これらの授業案をぜひ活用いただければと思います。

 

以上、7つの授業案を紹介させていただきました。ぜひ、ご活用ください。お気づきの点やご感想など、問い合わせフォームからお知らせいただければ幸いです。改善のために参考にさせていただきたいと思います。